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シャツ基礎ワード~カラーステイ(キーパー)~ 

2009/01/13
Tue. 18:43

降りましたね~雪。過去に一度も雪すかしをしなかったシーズンが一度だけありましたが、やはり甘くはなかった..本日、いつもより早く出社。弊工房前は雪の持っていくところが無いので、富山立山アルペンルートの如く雪を積み上げるしか方法がありません。車3台分スペース作りに四苦八苦。一仕事増える冬時期です。
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シャツ工房発信のブログと言うことで、シャツに関する用語を綴って行きたいと思います。
今回は、衿の羽根(衿の形となっている部分)の裏に差し込んである、カラーステイ(カラーキーパー)と呼ばれる細長い、主にプラ製のものです。(写真の差込口に入っているもの)

カラーステイとはメーカー側の名称で、他にもカラーキーパー(弊工房ではそう読んでます)やカラーセルなんて呼び方もあるみたいです。これは見たとおり、衿の羽根を真っ直ぐに保つ芯のようなもので、ネクタイを締めたときの強度を増すためのものです。(タイの締め付けに負けないよう)この写真の衿は見ての通り、三角の取り出し口が付けてありまして、このステイが出し入れ可能になっております。これには色々な理由があると思われますが、一つにステイを取り外して衿の硬さが調整できる。カジュアルタイプにもなる。もう一つにクリーニング時にアイロンを掛けた時の熱による表地の浮き上がりを防ぐ等。但し、これには勿論、家で洗濯する場合でも、クリーニング屋さんに出す場合でも抜き出して保管することが必要です。

これはカラーステイを縫いこんであるタイプのものです。ビジネスタイプのシャツ(ネクタイを着用することが前提)に多く用いられます。
写真はありませんが、衿のボタンを外して、衿を広げてソフトに着られるタイプのものにはカラーステイ無しというパターンもございます。ボタンダウンやスナップダウン等は、衿先を留める為最初から付いていません。
なんとこのカラーステイ、昔の物資が乏しかった頃鯨のひげを干したものを使っていたことがあったと聞きました(驚)一度みせてもらいましたが硬く、細長い黒い紐でした(笑)実際に入っているのを見ていないので本当かどうかは分かりません。(全国的だったかどうかも)
裏側のことなので、割と気が付いていない方も多く、よく質問されますね。勿論オーダーシャツなので出し入れ、縫込み、ステイ(キーパー)無しいずれも選択可能になっております。

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