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取り外し可能な衿..並衿 

2009/02/27
Fri. 23:21

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本日は並衿のご紹介。

デタッチッドカラーと言い、名前の通り取り外しできる衿の事で、1800年代にNYで発明されています。
衿腰の低いスタンドカラーの前後に、専用のスタッドボタンで留める事によって着脱可能にしました。

写真はサンプルなので仮のスタッドで留めてあります。スペア衿を何本か作って汚れたら洗ってつける、比較的汚れの早い衿を簡単にかえてしまおうという画期的なシャツだったようですね。日本でも戦前や戦後も暫くはこの衿が主流だったようですが(やはり物資が乏しかったという事も関係してるのでしょうかね)、一体になった衿が取って代わり、主流となってからは影を潜めております。当工房でも現在では年間に1本あるか無いかの需要で、注文が来た時は思い出すのに一苦労です(笑)ディティールに凝った映画などでは、時代背景としてこの衿を再現したものもあり、わざと留め具を外して着たりするファッション性も見せていました。英国礼装でも並衿にウィングカラーを取り付けるのが本格的で、イカ胸、ヒダ胸と組み合わせるのが基本です。

後も内側から差し込みスペア衿に取り付けます。2点留でもしっかり付きます。今のファッションに合わせれば共生地で1本、クレリックで1本もっておけば1度で2度の雰囲気が味わえます。
並衿加工 工料+¥2,000 (スペアカラー1本増ごと+¥2,000、クレリックカラー1本増ごと+¥2,500)
分かり難いとご指摘がありましたので修正致します。
並衿加工 工料(土台となるスタンドカラー)と取り外しカラー1本付いて+¥4,725(税込)
     これが初回工料となります。2本目からはスペアカラー1本につき+¥2,625(税込)頂きます。
     (スペアカラー料金等平成25年4月より改正させて頂いております。ご了承ください)


今、名曲秘蔵映像50年と言う番組を見てますが、時代ごとの風俗がその時代を物語って面白いですが、後20年後にまた80年代のファッションに戻るだろうか?日本人は流行の偏りが極端なので、使い捨てのデザインが多く昔の風俗はどれを見ても陳腐ですよね。長い歴史を乗り越え、世界中で使用されるデザイン、機能は形を変えてもそのルーツは今でも健在です。これはやはり凄い!と認めざるはおえないでしょう。
この衿型を応用して作ったシャツがあるのですが、時間が遅くなったのでまた後日ご紹介させて頂きます。

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